【医学的に証明された】サウナの心身に与える効果とは?

サウナ 効果

”サウナが好きな人は、仕事ができる”

「疲れが取れない」その悩みは、「心身のコンディショニング不足」からきています。

「サウナ」には、その心身のコンディショニング効果があります。

サウナ—が発する「ととのう」「ととのった~」と言われる言葉が「コンディショニング」にあたり、誰でも簡単に再現性がある有益な手段として以前の記事でご紹介させていただきました。

今回は、その「ととのう」は”心身にどんな効果を与えるのか”についてご紹介させていただきます。

引用・参考文献

加藤容崇.【医者が教えるサウナの教科書】.ダイヤモンド社.2020.3.4発行

今回も、サウナ本のベストセラー作品の文章を引用・参考にさせていただきました。

「ととのう」とは?

「ととのう」とはサウナ用語の一つです。

様々な表現がありますが、「心身ともに非常に調子がいいと感じられる状態」を指します。それらは、外気浴の時に訪れる人が多いです。

また、その感覚は人それぞれです。

私は、頭がぼーっとし、身体が溶けてしまい空気と一体化したような感覚があります。

非常にリラックスしており、特に心拍に集中しています。日ごろでは気づかない、匂いや音に敏感になりますが、それらに集中するわけでなくまさに自然のBGMが流れる空間にいるかのような感覚です。

それでは、サウナにより心身にどのような効果えられるのかを詳しく説明します。

「サウナの効果」8選

脳疲労が取れて頭がすっきりする

筆者は”サウナでしか”得られない一番の効果は何かと聞かれると、「脳疲労が取れること」と答えています。

脳疲労の原因は、ぼーっとしている時にいろいろと考えてしまうことで、脳の70~80%のエネルギーが奪われることにあると言います。これらは、意志の力ではどうにもできないとのこと。

そして、これらを司る脳回路を「DMN」といいます。脳疲労を取るカギはこの「DMN」の消費量を減らすことにあると筆者は言います。

すなわち、「DMN消費量を減らすこと=脳の最大パフォーマンスを発揮できる」ことになります。

サウナに入ると、強制的に思考を停止させます。すると、DMNの消費量が減ります。それにより、「脳がスッキリする」「脳疲労を防げる」という状態になります。

決断力と集中力がアップする

筆者が行った研究で、サウナに入ると”α波が正常化する”ということが判明したようです。

α波はリラックスしているときに出る脳波です。このα波が正常化することで、脳内の認知機能(ワーキングメモリ)や集中力の向上につながることが報告されています。

「α波が正常化する」ことで、ここぞというときに集中でき、意思決定をスピーディーにできるようになることはビジネスパーソンにとっては大きな武器になりますね。

アイディアやひらめきが舞い降りる

脳波の研究に付随して、サウナに入ると”右頭頂葉の一部にβ波が増加する”ということが判明したようです。

頭頂葉は一般的に感覚や認識、情報の分析を司る器官で、右脳は音楽や空間認知、発想などを担います。

β波は、α波とは反対にちょっとした緊張状態にあたり、活動していることを意味するようです。

そして、サウナに入ることで”β波が右脳の頭頂葉に増加した”ということは、感覚を司る領域が活動していること=サウナに入ることで”アイディアが浮かびやすい状態”になると言えると筆者は言います。

感情的にならなくなる

サウナに入ると”感情的をコントロールしやすくなる”と言われます。

その要因は、先ほど紹介した「α波のリラックス効果」と「自律神経が鍛えられる」ことにあると言われています。

自律神経は、血流や臓器の働きを司る人体の生命維持システムのようなものです。また、自律神経は交感神経と副交感神経に分類され、基本的には相関する働きを持っています。

交感神経は、心身を興奮状態にする働き。副交感神経は、心身をリラックス働きがありストレスが増すと交感神経が優位に働きバランスが乱れるようです。

しかし、サウナに入ると身体の危機的状態により”自律神経が刺激され、鍛えられる”と言います。その影響で、日常生活でも交感神経と副交感神経の切り替えがスムーズに行われることで、メンタルが安定するとのことです。

睡眠をコントロールできるようになる

”サウナに入ると75%の人に睡眠の改善が得られる”

これは、2019年の研究で報告されたトピックです。実際には、医学的なメカニズムは解明されていないようですが、短時間で深い睡眠を得ることができると言われています。

筆者が被験者となった実験では、「サウナに入った日」と「サウナに入らなかった日」では、入らなかった日に比べ、入った日では深い睡眠時間が約2倍になったと報告しています。さらにそれは睡眠の早い段階で訪れると述べています。

また、これらに加え”昼食後の「うとうと」がなくなる” ”眠い時にシャキッとする”とも報告しており、睡眠に関しては素晴らしい効果が得られると思われます。

私自身も、かなり睡眠に関してはかなりの効果があることを実感しています。まさに「短時間の睡眠ででスッキリ目覚める」そんな感覚を強く感じます。

感覚が敏感になる

シェフやソムリエなど、感覚の敏感さを求められる職業の人はサウナ—が多いと言われているようです。

実際に、サウナに入ると味覚や触覚、嗅覚などの五感が敏感になります。

「アイディアやひらめきが舞い降りる」でも紹介していましたが、右脳の頭頂葉が活性化されることが関係していると筆者は言います。

また、感覚が研ぎ澄まされてゾーンに入ると言います。実際には、触覚や聴覚が敏感になり、日ごろでは気にもしない情報が伝わるといいます。それは、心地よく感じるようでその要因はα波が正常化しリラックス状態にあることと関係し、ネガティブな情報には鈍感になるとのことです。

肩凝り・腰痛・眼精疲労がやわらぐ

長時間のデスクワークは「肩凝り」「腰痛」「眼精疲労」が強く現れますよね。

サウナに入ると温熱効果により”全身の血流が増加”します。また、固まった筋肉をやわらげ、血流増加により痛みの物質を運び去ることで、痛みや凝りをやわらげると考えられます。

これらは、入浴にも同様の効果があるようですが、サウナではさらなる効果が期待できるようです。

肌がきれいになり、痩せやすい体質になる

サウナに入ることで”見た目が良くなる”と言われています。それらは、肌がきれいになり、痩せやすいや体質になることで起こるようです。

サウナで、汗をかいたり血流が促進すると、肌の新陳代謝が良くなり肌の調子が整います。

さらに、サウナに入ると甲状腺ホルモンが増えることで全身の代謝が上がり瘦せ体質になると言います。また、睡眠の質が上がり日中の活動量が上がることで、間接的なダイエット効果もあるようです。

その他、見た目に関わることでは”脂肪が減る” ”むくみが取れる”とも言われ、サウナによる身体の見た目に与える効果は良いことしかないように感じます。

もちろん、汗のかき過ぎによる脱水には気を付けないといけないので、水分補給はしっかりと行いましょう。

まとめ

【サウナの効果】

☑脳疲労が取れて頭がすっきりする

☑決断力と集中力がアップする

☑アイディアやひらめきが舞い降りる

☑感情的にならなくなる

☑睡眠をコントロールできるようになる

☑感覚が敏感になる

☑肩凝り・腰痛・眼精疲労がやわらぐ

☑肌がきれいになり、痩せやすい体質になる

今回は、「ととのう」は”心身にどんな効果を与えるのか”についてご紹介させていただきました。

サウナが心身に与える影響として様々な効果が医学的にも証明されており、ますますサウナに関心を持っていただけると幸いです。

さらに、私はなにより「ととのう」感覚をみなさんに体験していただき、あの最高の時間を過ごしていただきたいと願います。

健康や美容、心のケアに効果があるサウナで心身のコンディショニングをしてみてはいかがでしょうか。

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